愛人契約のような話をされたはなし

こんにちは potatodecoponです。

これが私の第一回目のブログ投稿です。
ブログといふもの、せんと書き綴るなり。

一回目からタイトルがアダルトなのですが、
これは私が最近出くわした本当の話です。


どんなことかというと、タイトル通りですね。
愛人契約みたいな話をもちかけられました。
多分。

場所は福岡の大濠公園
一人で散歩して、のんびりしようとベンチにかけたら、キャップ帽とサングラスをかけたお爺さんが話しかけてきた。
愛宕神社はどこかの」
私は東京から福岡に転勤してきたばかりだったので
「知らないです」といった。困ってるかとも思ったので、スマートフォンでも調べてあげたが、説明がめんどくさいなぁとおもったやさき、
「ここ、あまりこないの」と急に隣に座ったのだ。
なーんだ、ただの寂しいじじいかよ...
とため息をつくと
「私は京都から来てね、お坊さんをやっててね、今日は仏像をみにきた」
といった
聞いてねぇ、といいたかったが、私は年寄りにはやさしいのだ。
「はぁ、そうなんですねぇ。わたしも転勤で最近こちらにきたので、愛宕神社がわからずすいません」
ご丁寧に謝罪もした。
「やっぱりねぇ、おねえちゃん、不安そうだから声かけたんだ。私は坊主だから人相占いなんかもできる。顔を見ればなんでもわかるよ。」

あれれ?なんかおかしいぞこの人。と頭の隅にいる私の警戒人格が助言をした。
じじいはさらにつづけた。
「あとね、おねえちゃん、気が強いやろ。あんたみたいなひとはそんやなぁ、ツーンとしてるようにみられるわぁ」
私は目鼻立ちがはっきりはしているが、気が強いとは違う。損もしてない。
黙っていると
「なぁ、また会わへんか?まえに仲良くしていた福岡のおねえちゃんには五年で300万つこうたよ。
食べ物や、旅行、あ、旅行といっともな、もちろん部屋は別やで。下心なんてあらへんよ。」

おいおい、このじじい、なんて生臭坊主だよ。そしてさらに
「わたしは妻をなくしているし、月収も100万ある。坊主としても成功してる。」
とのこと。

私は、このしわしわで萎びたヘチマにキャップ帽と眼鏡をかけたみたいな男に、あわれみと、嫌悪感を抱いた。ついでに、五年で300万は安すぎるとも。

私は池に浮かぶ鴨をみながらゆっくり立ち上がり、
「用事がありますので」とその場を去った。

目を会わせたくなくて、走るように逃げたが、何かが私の背中にはりついたそんな気がした。